中国輸入で最初に気をつけたこと。DDP・送料・MOQ・検品の話
前回、36グリッド透明パーツケースを60個発注した話を書きました。 今回は、その発注に至るまでに 「最初に気をつけたこと」 を整理しておきます。
このブログ「たんころ雑貨ラボ」では、中国輸入の実践記録と判断基準を残していきます。 完全な正解ではなく、「今回はこう判断した」という生の記録です。
商品代だけで判断しないという基本
最初にやりがちな失敗は、商品代だけで利益を計算する ことだと思います。
例えば「商品代1個1ドル=約150円、メルカリで1,500円で売れたら粗利1,350円」と頭の中で計算する。 これは 完全に間違い です。
実際には、商品代以外のコストが3〜4種類 乗ってきます。
送料込み総額で見る
私が実際に発注した時の内訳を、ざっくり書いておきます。
| 項目 | 概算 |
|---|---|
| 商品代金(60個) | 約13,000円 |
| 中国国内送料・代行手数料 | 約2,500円 |
| 国際送料・関税・消費税(DDP込み) | 約13,500円 |
| 支払総額 | 29,031円 |
ポイントは、商品代と支払総額が2倍以上違う ということ。 1個あたりの仕入れ原価は 約484円(商品代だけなら217円)。
「商品代だけ」で計算すると、利益が出る商品も、実は赤字 だった、というケースが普通に起きます。
MOQ(最低発注数量)の意味
中国のサプライヤーと話すと、必ず出てくるのが MOQ という言葉。 Minimum Order Quantity=最低発注数量、です。
サプライヤーによって違いますが:
- 「MOQ 100個」: 100個未満では受けない
- 「MOQ 50個」: 50個から受ける
- 中には MOQ 1個 でサンプル販売してくれる業者も
MOQが大きいと、初回ロットを抑えたい初心者には不利です。 私が今回の商品で60個発注できたのは、MOQが小さい業者を選んだ から。
DDPを選んだ理由
DDP(Delivered Duty Paid)は、関税・消費税・配送料すべて込みで届く 配送条件です。
逆にEXW(Ex Works)やFOB(Free On Board)だと、自分で関税の処理や国際輸送の手配 をする必要が出てきます。
初心者として、私は迷わずDDPを選びました。
理由は3つ:
- 見積もり段階で総額が確定する:後から「関税で●万円追加」がない
- 税関手続きの知識が不要:プロの代行に任せられる
- 配送トラブルの責任分界点が明確:到着まで業者の責任
価格は少し割高になりますが、「金額の予測可能性」を買ってる つもりです。
Trade Assuranceで支払う理由
Alibabaなどで買う時、支払い方法に Trade Assurance があります。
これは Alibabaが運営する エスクロー(仲介)サービス で:
- 商品が届かない/品質が違うなどのトラブル時、Alibabaに申し立てができる
- 一定期間は 支払い保留 にできる
- 上限内であれば返金対応してもらえる
初心者にとっては 保険のような仕組み です。 直接振込やPayPalだと、トラブル時に泣き寝入りリスクがある。
少しの手数料を払ってでも、初回〜数回は Trade Assurance を選ぶのが安心、と判断しました。
避けたジャンル:電気製品・食品・化粧品・ブランド品
リサーチ段階で「これいけそう」と思っても、触らないと決めた ジャンルがあります。
| ジャンル | 避けた理由 |
|---|---|
| 電気製品 | PSE(電気用品安全法)の適合表示が必須・違反すると販売不可 |
| 食品 | 食品衛生法、輸入届出、原産国表示など手続きが煩雑 |
| 化粧品 | 薬機法、製造販売業の許可、成分表示の規制 |
| ブランド品 | 偽物の可能性高・関税で押収・犯罪になる |
副業1年目で、法律の落とし穴に頭を抱えるリスク はゼロにしたい。 だから収納雑貨やプラスチック小物のような、規制が薄いジャンル に絞っています。
検品前提で仕入れる
中国輸入の 避けられない事実 がこれ: 「届いた商品に、ある程度の不良品は混ざる」
不良率は商品とサプライヤーによりますが、5〜10%は普通、という前提で考えています。
対策:
- 代行業者の検品オプションを使う(追加料金で個数チェック・破損確認)
- 届いた後、自宅で再検品 する時間をスケジュールに組む
- 不良品はメルカリ販売から外す or 値引きで処分
「すべて完璧な状態で届く」と期待すると、メンタルが削れます。 5〜10%は不良前提で利益計算 しておくのがリアルです。
初心者はまず低リスク商品から
ここまで書いてきた配慮を一言でまとめると:
「初心者は、リスクが低い商品から始める」
低リスクとは:
- 法規制がゆるい(雑貨・収納・小物)
- 単価が安い(失敗しても授業料が小さい)
- MOQが小さい(少量から試せる)
- 検品が簡単(壊れにくい・形が単純)
- メルカリで需要が見える(過去に売れている形跡がある)
最初から高単価・高需要商品を狙うと、規制・在庫・トラブル で詰みます。 「負けない仕入れ」の方を、利益の前に固めるべき、というのが私の今のスタンスです。
次にやること
| やること | 期間目安 |
|---|---|
| 1. 商品到着・検品(不良率を実数で記録) | 発注後 〜2〜3週間 |
| 2. 検品結果から「2回目仕入れの判断基準」を作る | 検品後 数日 |
| 3. メルカリ出品の写真・タイトル準備 | 同時並行 |
| 4. 不良品の処分方法を決める(値引き販売 or 廃棄) | 検品後 |
次回は、商品到着後の 検品レポート を書く予定です。 代行業者の検品と、自分の検品で何が違ったか。リアルな数字で記録します。
それでは、また。